話している間に教室に着いた。 それでもなお、羚は話そうとしている。 … ドアの前に立つのは邪魔になるよね。 少し寄って壁にもたれながら羚の話に 耳を傾けた。 私はたまに相槌をする程度。 「そーいや、結局お前は誰と 昼飯を食うんだよ」 結構前に終わった話を掘り返してくるのも 羚のしぶとい性格でもある。 終わったこと何だから … 忘れててよ。 思考を巡らせると、ある人の名前が浮かぶ。