その日は、いきなりやってきた。 「凛花! 今日、みんなで花火しない?」 私の部屋に来て、勉強していた幼なじみの拓海が突然言い出した。 「…へ?」 今は期末テストのやり直しの最中。 私たちは高校三年生。 2人とも大学に行くため、日々勉強に励んでますっ! 今日も私が分からない所があったから、私より頭のいい拓海に教わってたわけで。 「…なんでまた花火?」 いきなり言われた私は戸惑いながらも返事をする。