≪ごめんな。友達以上には見られない。でも、女同士だからとか、それが理由じゃないのは、分かって欲しい…≫ 本心なのにどこか言い訳じみていて、握り締めた拳から血が滲む様な気がした。 それでも、精一杯の言葉だった。 その子は目に溜めていた涙をボロボロ零しながら、何も言わずに走り去ってしまった。 次の日からは、目も合わせて貰えなかった。 それから卒業まで同じような事が、何度か続いた。 いずれも招く結果は同じ。