「和希くん、前に持って帰ってきてくれたパンケーキってバイト先の?」 いただきます、と静かに食べ始めたばかりの和希くんは牛乳を一口飲んでからうなずいた。 「あれはマスターの奥さんが作ったんだ。店の人気メニュー」 あんな美味しいパンケーキが食べられるお店があったなんて大発見だ。 「今度お店に行っていい?」 多分私は目をキラキラさせて、彼を見つめた。 それなのに少し困り顔の彼。 「……ん、まあ、いいけど」 「やったぁ!!」 渋々といった様子でも承諾してくれたことが嬉しくて私は立ち上がった。