「あぁ・・
 咲希と帰るのナツイ…」


「そだねー」



長く感じた
独りぼっちの日々も…


たった1ヵ月だけなんだね。



何年もたったと思うくらい…
あたしは皆が恋しかった。



「てか咲希太った?」



「え…?
 ちょっと油断したかな…


 って…サイテーー!!」



礼衣の自転車のニケツ。
ここは今日からまたあたしの特等席。



懐かしい礼衣の匂い。



戻ってこれたんだ…―――――。