あたしなんかみんなに見えていない… この教室に存在してない… そう思えて悲しかった。 だから机の横にかけてある鞄を取って 学校を出た。 無我夢中に走った。 これが全部夢かもしれない。 夢には現実に帰るという終わりがある。 立ち止まって頬をつねった。 「痛い…」 夢でしょ・・? こんな夢なんか見たくない… 「もう…覚めてよ…」 そのまま泣き崩れた。