そしてついた屋上は いつもみたいに静かで… 不自然なほど 学校の生活音が遠くに聞こえた。 「で…どういうことなの?」 「昨日はあんなに…」 昨日までが夢だったんだね。 今日からは現実。 まず玲衣と付き合うこと自体 最初から無理だったんだよ。 案の定兄弟だし。 「玲衣と付き合えないんだ」 ぶっきらぼうにあたしは言った。