好きになったのは、一匹狼でした。




「梶野くん、見えない。見たい」


「あんなの見ちゃいけません、体に毒です」



体に毒って……梶野くんの扱いひどい。


モモちゃんってば、いつもそうなんだから。




「かっこいい梶野くん見えない」


「全く、若菜ってば梶野信者なんだから」



仕方がないというように、手をどけてくれた。




そして、あたしの視線は再び梶野くんへ。


やっぱり梶野くん、かっこいい。