しばらく梶野くんに肩を抱かれていると、 モモちゃんが諦めたように溜息を吐いた。 「っていうか、梶野って話してみると意外と普通じゃん」 こんな言葉を残して、自分の席に戻って行った。 そして、あたしはまた彼と密着したまま固まっていた。 やっぱりこれは慣れない。 鼓動がかなり速くて、息も苦しくなる。 そんな様子をクラスメイトたちは目を丸くして見ていたのだった。