好きになったのは、一匹狼でした。




まただ。また。


またアイツのことが頭に浮かんだ。


すぐに頭から追い払おうとしても、なかなか離れてくれない。


全く、しつこいヤツだ。




「……違う、アイツじゃない」


「カジ、なんか言った?」


「いや、何でもない」