「ちょっと、その髪とって」 「え……」 突然の梶野くんの言葉に固まってしまった。 髪とってって…… 「だから、その縛ってんの取ってっつったの」 「え、なんで……」 「なんでって、いいから」 何だか、今日の梶野くんはよく分からないことだらけだ。