「残念ながら朱音さんは、記憶障害を起こして いるかもしれません。 暫く経過を見てみましょう」 記憶障害? あたしが? 「ごめんなさいね、柊也くん」 ままはさっきから、 柊也くんという男の子に謝っている。 「いえ、僕が悪いんです。 僕が…俺が…朱音を、守れてたら… っ!くそっ!!」 「柊也くん。落ち着きなさい」 朱音… ってあたしのこと? あたしとあなたはどんな関係なのですか? あなたは誰ですか?