*凜side* 「おじゃましまーす...」 私は呟きながら靴を脱いだ。 玄関に靴は見当たらない。 誰も、いないんだな... 「リビングと部屋、どっちがいい?」 前んときはリビングだった気がする。 春の部屋、見たいな。 「部屋、入ってみたい。」 「じゃあ、飲み物持ってくから、先いってて。二階の一番左の部屋。」 「はぁ~い」 私は軽く返事して、階段を上がった。