土曜日 いつもの喫茶店で待ち合わせた。 待ち合わせの時間より、はやく来てしまった。 心臓がドキドキして、どうしようもなかった。 こんなあたしを、拒絶するかもしれない。 こんなあたしに、失望するかもしれない。 それでもよかった。 気付いてしまった。 終わっても、始まってもいい。 ケリをつけよう。 「…ごめん、まった?」 扉を開けた鈴の音、そして よく似合う天使の羽根のネックレスをしたアユミちゃんが、そこにいた。