そうでありたいだけじゃなくて?

しかもそれは、亜優のためにじゃなくて、亜優の彼女でありたいあたしのためじゃなくて?

亜優に愛されてる事につけこんで、良い位置に居座り続けたいんじゃないの?

『亜優の彼女』という居心地のいい箱に、入って居たいだけじゃないの?



本当に隣に居たいのは――――――?





ピピピピ、ピピピピ、ピピピピピ…


はっ、と目を覚ます。


2回目の目覚ましベル。



一回目でおきて、ウトウトしながら考え事してたら、また起こされちゃった。







――――さて、学校学校。


気合入れなきゃ、今日も来るぞーっ。