――あれからは真矢は、ずーっとお父さんにベタベタしっぱなしで……。
お父さんも、真矢にデレデレしっぱなしで……。
そんな二人に、私はずーっとイライラしっぱなしで……。
カツは私を宥めるように『どうどう』としっぱなしだった(……って、私は馬かっ!)。
だから私は、家に帰ってからも、今朝も、お父さんを丸無視。
弁当も、日の丸弁当にしてやった。けど、ただの日の丸弁当じゃない。ご飯の上に、梅干しで一粒一粒丁寧に並べて『バカ』という文字を描いた。
ははっ、ザマァみろ! おかげで、梅干し全部使いきっちゃったけどね!
お父さんの、バッキャロ(バカヤロ)ーーッ!
真矢はもっと、バッキャロォーーッ!!
こんにゃろっ、こんにゃろぉーーっ!!
さっきより雑に掃いて、ゴミをまき散らしまくった。