そんな姿をみるとついつい頬をゆるましてしまった。
ふふっ
優「…ッ!な、なに笑ってんだよ!!」
慌てる優の頬を両手で挟んで無理矢理わたしの目線に合わせた。
「しょーがないから許してあげるっ!」
悪戯っ子みたく満面の笑みを浮かべていると次の瞬間、頬に柔らかい温もりを感じた。
「⁈⁈⁈⁈⁈」
あまりにも急な出来事に言葉が出ない…
わたしの頬には優の唇が触れていたから
「…ちょっと!な、なにしたのよ!」
わたしは思わず顔を真っ赤にしていた。
優「なにって、キスだよ。キース!別にいいだろ。減るもんじゃないし!」
するとスタスタと屋上の扉に向かって行き出るときにこちらを振り向いて
優「ごちそーさんっ」
意地悪な笑みを浮かべてから出て行った。
「もう!なんなのよ!!あいつ!!」
思わずフェンスをがんがん蹴りまくってしまったけど、わたしの頬は熱を帯びたままだった。
