次の日の早朝、わたしは学校には行かずに蝶月の服装をして龍月の倉庫へと向かった。 軽く欠伸をしながら、海沿いをバイクで走る。 この姿で人に会う訳には行かないから、わたしは日が昇る前に家を出た。 今はちょうど、朝日が出ようとして水面がキラキラと輝いている。 「綺麗…」 バイクを飛ばして15分。 わたしは、自分の居場所である龍月の倉庫に着いた。