「あんた、私狙いじゃないでしょうね?」


「はっ!?」


「先に言っとくけど、ごめんなさい。
私、あなたはタイプじゃないの」


「はぁ!? 何? 
なんで俺、フラれたみたいになってんの?」


「他当たってね?」


「はぁ~? 言われなくてもそうするって!」


「ちょっとフッたからって怒らないでよぉ~」


「怒ってないし、フラれてないし!」


そんな晃と弥夜にも気付かず、
柊哉と彩菜は笑顔で駅までの並木道を歩いた。