俺は帰ってから早速、先生にもらった資料を開いた。


やっぱり毎年この学校からの就職は一割にも満たない、
大体が進学やな・・・

まぁ、一応この学校も進学校やからな、
働こうかと考えるヤツがこの学校には来んよなぁ〜。


柊哉はふと彩菜の部屋を見つめた。


昨日の朝メールが入ったきり連絡がない。


今頃彼氏と話してるんやろうか?

ちゃんと話せてるんかなぁ・・・


彩菜・・・


俺は不安な気持ちが込み上げていた。


別れ話をしているとわかっていても、
付き合っている男女が二人でいる。
正直、何が起こるかはわからない。


彩菜のこと信じてはいるけど・・・


柊哉はこのどうしようもない不安を拭えずにいた。