「柊哉、なにも年の差が問題とは言わないのよ?
あなたが立派な成人で家庭を持てる一人前の大人なら、
お父さんもお母さんも何も言わない。

けどあなたはまだ高校生なの、まだまだこれからなの、
まだまだやらなくちゃいけないことがたくさんあるのよ?
あなたが家庭を持つのはあまりにも早過ぎるわ。
経験も何もかもが足りなさ過ぎる、
そんな状態で結婚なんてできないわ」


「・・・・・」


「柊哉は今の自分で本当に
彼女を幸せにできると思ってるの?」


!?


「お母さんは、正直厳しいと思う」


その通りだ、母さんの言うことは正しい、
そう思った。


俺はまだまだ子供で彩菜を
幸せにできるほどの力は全然ない。


わかってる、わかってるけど・・・

彩菜を諦められない・・・
諦めたくない・・・


俺は彩菜が好きや・・・


柊哉の目から涙が一つ、二つとこぼれ落ちた。