彩菜とのこと思い出すと、
なんだか恥ずかしくて嬉しくて、
そして胸が締め付けられるようで苦しくなる。


弥夜とのキスとは違う・・・


彩菜のことで弥夜の家を飛び出して来たけど、
悪いことしなぁ・・・


弥夜に連絡しないといけないのに、
謝らないといけないのに電話することができない・・・



柊哉は部屋に戻ると彩菜の部屋を見る。


灯りはまだ点いていない。


まだ帰ってないんか・・・


んんっ!?


柊哉は何か物音がするのに気付いて窓に近付くと、


「雨・・・?」


外は雨が降り出していた。


彩菜・・・ おまえまさか・・・


柊哉は何か思い立ったかのように部屋を出た。