「柊哉、おはよう」


教室に入ると、いつものように明るい弥夜の笑顔があった。


「おはよう」


柊哉は弥夜に微笑み返した。


「ねぇ柊哉。 今日さ、勉強教えてくれない?」


「勉強?」


「うん、数学の問題がわからなくてさぁ」


「ああ、ええよ」


「ホンマに!?」


「ああ。じゃあ放課後教室で・・・」


「私の家で!」


「はっ!?」


突然の弥夜の言葉に柊哉は目を丸くして驚いた。