「佐喜嶋怜。
 生徒総会メンバー、ここにかの者たちの特別措置を承認します。

 後ほどSHADEメンバー及び、特別措置適用者に対して
 契約書類を手渡します。記入して、総会まで提出を。

 亀城託実・久禮智樹。
 両名は、この度の学院祭の悧羅校実行委員会のメンバーとして選ばれました。

 本日はその事を伝える為、パレスまでお呼びしました。
 お受けいただけますね」


あくまで今は、生徒総会。


勝手知ったる親族の兄でも、今は雲上人。

悧羅校生徒総会の中で権力を持つ、裕真兄さんに言われては
断るすべもない。



それに……生徒総会からの役員拝命を断る理由もない。
これはチャンスかも知れない。



「謹んで拝命します」

そう言ったデューティーに続いて、俺も同じ言葉を紡いだ。



その後、学院祭の実行メンバーにしか手渡されることのないピンバッジを
制服へとつけられる。





突然決まった学院祭LIVE。
選ばれた学院祭実行委員会メンバー。



慌ただしい時間に追われるように、
益々、理佳の元へと顔を出すのが遠のいていった。