リリリリリリリリリ―

何時もの電話だ・・・・。

「ハイ、宇崎ですけど―」

「あ、モシモシ、鷹田中学校の1-3の山野ですけど、」

「先生、家に私しか居ないのに、分かりますって」

小さく苦笑いしてみる。

「そうだったな、今日学校くる?」

「んー・・・行こっかな・・・四時間目からだけど―」

「はい、じゃぁ、まっとるけんな?」

「はーい・・・・」

チーン―
電話を切る音でさえ、誰かが帰ってきたのではないかと、不安になる。


また、兄の部屋に戻る―。
ウトウトし始め、深い眠りに墜ちた―――

「ンッ―?今・・・12時か・・・・」

特に楽しくもない、道路(ミチ)を歩く―

――――――――――――――――――

「おはよう・・・・」

「あ、優衣!おはようw」

「テンション低ー。」

「お、重役出勤の宇崎サンじゃないですかー」

「うわー、給食、食いに来たのかよー」

「あ、今日プリンだから、くれよ~?」

賑やかな教室―。

世話好きの奈緒

幼馴染の美玖。

オタク友達のたっさん。

お調子物の健斗。

兄弟と言われるほど、似ている真樹。

「プリン・・・なんていらない、あげる」

給食なんて直ぐ終わる、私は何も食べず、牛乳だけ飲む。
これが日課、ご飯なんて、喉を通らない。