―――ピンポーン 突然鳴ったインターホン。 お母さんが「はーい」と言いながら、パタパタとスリッパの音を立てながら玄関に向かう。 わたしはそんなのお構い無しに黙々とご飯を食べる。 しばらくして、 「かりーん!純くんが迎えに来たわよー!!」 お母さんの元気な声が家中に響き渡る。 「はーい!今、行くー!!」 わたしも最後の一口を無理矢理口の中に突っ込んで玄関に向かう。