「………何、怒らせた」 あからさまにしょんぼりとリビングに顔を出した鷹野に、凱司は苦笑しつつも、声をかけた。 「……………」 鷹野に、不機嫌な様子はない。 という事は。 怒られた内容に、怒られるだけの自覚がある、という事。 「………鍵閉められちゃった」 「だから何したんだ、お前は」 「……………」 ちら、と凱司の目を盗み見るように視線を上げた鷹野は。 そのままテーブルに突っ伏して、なんとも情けないため息を、吐き出した。