【短編】こんにちは、妖精。







小高い丘に立っている一本の木。


それが私がいつからか宿った木だ。


本当に長い間
私は人間を見ていた。


誰も私なんて見えないから
独りぼっちな私。


寂しくなんてない。
人間には私なんて見えてないんだから。