「これからどうする?学校戻る?家に帰る?」




由奈ちゃんが優しく問いかけてくれた




「家には帰りたくない…」



家に帰ったら一人で不安に押しつぶされそうだから…



「じゃあ、学校戻ろうか」




「唯、大丈夫か…⁇」




普段そんな事を言わない蓮也も心配してくれている




「だいじょぶ…」




ごめんね、蓮也、由奈ちゃん…


心配かけて、ごめんなさい…




「由奈ちゃん…保健室にいてもいい??」




「いいよ!けど、あたし午後から出張だから、蓮也も一緒にいなさい??」




「分かった、ありがとう」




またあたしのせいで蓮也の成績が下がる…



また迷惑かけちゃった…



「唯、また迷惑かけた とか思ってないだろうな…?」




「えっ…なんで分かるの??」




「お前の顔みたらすぐ分かるんだよ。」



「そっか…ごめんね。」



「だから、イイって言ってんじゃん」



「あ…ありがと…」



ニコッて笑ったら蓮也の顔がほんのり赤くなった



どうしたんだろ…


「蓮也、顔赤いよ??熱でもあるんじゃない⁇」



蓮也のおでこに手を当てるとそこまで熱くない。



ていうか、もっと赤くなったような…



「熱はないみたいだけど、念のため保健室で寝ようか!」



そう言って、手を繋いでみた。