私たち ~2人の関係~

『でもさ』


『ん?』


『なんであんたってみんなの前でいい人ぶってんの?』


加野の疑問は当たり前と言えば当たり前で


『いい人ぶってるように見える?』


質問で返してみれば


『う~ん。てゆうか頑張ってる感じ?』


なんか意外な答え


『え?』


『私もそうだったからなんとなくわかる気がするけど本当はもっと違う感じなんだろうなって』


『俺は勝手なイメージ作られてこのままでいると女がうるせぇから適当にやってんだよ』


それが本音なのに何故か加野は笑ってて


『でも…お前の前では普通でいい気がした』


『あたし?』


『うん。お前も俺から見たら頑張って無理してるように見えたからな』


『そうだよね』


やっぱり加野は今みたいな感じがしっくりくる


『ちょっと!』


ニコニコしながら話して加野が急に大きな声を出すから


『ん?』


どうしたのかと思えば


『さっきあんな風に教室出てきて戻りにくいんだけど』



さっきの教室での事


『あ…』


『絶対なんかあったと思われてる』


でも


『いいんじゃねぇ』


だって俺たちの関係はさっきまでとは違うんだから