そして母親に言われて気付く。
「あんたも美咲ちゃんのおばあちゃん家行ったことあるでしょ?」
「確かにおばあちゃん家高台だけど……」
言いづらそうに言葉を止めたが、
またすぐ口をあけた。
「今回のこの津波じゃ……美咲ちゃんのおばあちゃんの家………
呑み込まれるわよ………」
母親が外を指差し、そう言った。
俺は指で差された先の外を見る。
あぁ……本当だ。
この高い高台でも
もうすぐで呑み込まれてしまいそうなのに
この高台より低い美咲のおばあちゃん家なんて
簡単に波に呑み込まれてしまうじゃないか。
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