「あの…咲夜…さん?」
「ん?ぁあ結季のお客さん?」
「はい、千佳花と言います」
「千佳花君ね」

年齢としては30代後半くらいかな…

「俺になにかようかな?」
「あの…水野先生が助けられなかった人って…どんな病気だったんですか?」

「琉良の事かな…」
「…聞かせてくれますか?」
「いいよ!」

にっこり笑った
その顔には切なさが残っていた。

「琉良はね…謎の病だったんだよ…」
「謎の病…?」
「そう…病名が無くてね…
最後までわからなかったんだ…」

空を見て、咲夜さんはため息を付いた。

「イジメに遭ってたんだ…
でもイジメにも負けないで、
強く凛々しかった…でも初めは
人と関わる事を嫌っていた…」

人と関わる事を…嫌っていた…

「周りを巻き込みたくないとかね…
そんな事を考えてたんじゃないかな」

周りを巻き込みたくない…

「それで、俺と付き合ったのも
じゃんけんだし…」

無理矢理…付き合った…

「少し強引だったのかな…
でも大好きだったし愛してた…」

強引だったけど…
大好きだし…愛してた…