「予定通り頼むよ」
「私達もなんかウザくなってきた…」
「調子乗りすぎだよな…」
「佐賀先輩優しすぎるのよ…」

薫のクラスを指揮するのは
薫の偽り友達の
この俺、五十嵐 圭一様だ。

「綾瀬君って…まさかホモ?」
「うわー…それやだ」

俺としては別にいいんだけどね
ホモでもさ…

でも、何つーか、薫は別だよな…
無表情だから何考えてるかわかんねーし
そもそも、
日頃何考えてるかわかんねーよな…

「あっ見て見て!綾瀬君ったら
高木先輩とも歩いてる!」


女子もなんで男に嫉妬するかな〜
まぁ、一番嫉妬してるのは俺だけど…

佐賀 千佳花…いつか薫の隣を俺が頂く…

「ふふっ…じゃあ宜しくね」
「りょうかーい!」

薫…お前はこれから“イジメ”って
言う名の躾をするからね…
楽しみにしててよね…
その無表情の顔が泣き顔に変わるのは
俺もゾクゾクするし…

期待してるよ…俺の薫…