もう朝…

大山学校に連れて行きたい…

俺は大山を抱きしめる

《薫、おはよう》

「ねぇ千佳花…
本当は見てたりしてない?
目の所がねカメラになってる気がするの
気のせい?」

《気のせい気のせい》

「ねぇ千佳花?俺今ギュッてしてないよ?」

《……》

「ねぇ!千佳花!!!」

《なに…?あっ首輪着けたの?偉い偉い》

千佳花に真っ赤な首輪を見せる。

「でもこれ…学校に着けられないよね」
「カバンにくくりつけとけよ」

なんか、千佳花の声が後ろからする。

「千佳花?」
「なに?」

俺は堪らなくて千佳花に抱きついた。

この感情がなんなのかわからない。

まだ恋とは確定できない…でも…

「そんなに僕に会いたかったの?」
「うん!…んぅ…」
「んっ…薫…好きだよ…」

きっと千佳花が好きなんだろうな…