セカンドプリンセス〜episode0〜


「アイツ、妹なんていたか?」


「確か一人っ子だったよな?」


周りにいた男子が言い出す。


…そんなわけ……。


だって昨日は妹の看病で忙しいからって。





一人、呆然とするわたし。




目の前の人が話し出す。


「今日実は杏子に話し聞こう思って、


さっき来てもらったんです」


その人が呼びかけると、杏子と呼ばれたその子が出てきた。