セカンドプリンセス〜episode0〜


「ごめんなさい…


辛かったよね、苦しかったよね。


…そうじゃなきゃ、


こんなところで泣いたりしないでしょ?」


確かにみたんだ、あの時。


ここへ入って来て、彼が振り向いた時。


彼の瞳から大粒の涙が流れていたことに。


いじめに対してか、彼女に対してか、
それは彼しかわからない。


でも、でもきっと
辛かったっていうのはわかるから…


だからもう、泣かないで…。