「はいはい」


そう言ってあたしはようやく解放される。


「…ありがとう、助けてくれて」


「どういたしまして」


危うくお礼を言うの忘れるところだった。


「よく分かったね、あの場所」


「あー、ナンパ男に聞いた」


あの二人組か……石ころ……


「どうやってナンパから逃げたわけ?」


あたしはニヤッとする。

なんかあたしばっかりいじられてたから…

成宮くんの腕を引っ張って自分の顔に近づける。

ナンパ男にしたように目を潤ませて言う。


「…こうやって」

さらに顔を近づけると

「//////ちょっ」

あっ効いたわ……★


照れた成宮くんを見て一人満足したわけで(笑)