「また振られたー…」







勇気を出して告白したのは15分前。そしてあっさり玉砕したのは14分前。








「もう少し…もう少しですよ!?考えるくらいしてくれたっていいじゃないですか!告ってワンテンポでごめんなさいて、どういうことすか!?」







「はぁ」






「反応が薄いっすよ井上先輩!!もっと慰めの態度と言葉はないんすか!」








涙目で失礼すぎる男の人の背中に抗議する。もうこの時点でおかしいからね、こっちを見てすらもいないからね。









「そうですね、相沢さん。まず、なぜ君が毎回振られる度にここにくるのか俺は問いたいよ」