side 緋奈

「どうぞ」「おじゃましまぁーす」

「あら!緋奈ちゃん!!

久しぶりぃー!大きくなったわね!」

「母さん。入学式で会っただろ」

「でも一年たってるじゃない!!

ゆっくりしていってね?

あ、部屋は拓哉の部屋ね」

おばさんは私の方を見てにっこりと

微笑んだ。

……なに?この人たち、グルですか?

「あの…拓哉の…部屋?」

「拓哉の部屋しか空いてないのよー。

ね、拓哉」

「あぁ。一階はリビングと風呂と

トイレしかねーからな」

「に、二階は!?」

答えは決まってると思う。