「良くわからないけど、なんか霊を退治するんでしょ?」
 ポテトチップスを摘みながら彩花は聞いた。
「まあ、簡単に言うとそういう事ね。御手洗のブログを読んだらわかるわ」
 私はパソコンを起動させて、お気に入りから、御手洗のブログを開いた。
 ブログのトップ画像を見るなり、
「怖いって! 無理、無理!」
 彩花は、激しく頭を横に振る。
「苦手な人にはキツいかな。佐々木さん、無理に安東さんを誘わなくて良いんじゃないか?」
 御手洗が、怯える彩花を見て、そう言った。
「そうだよ。幽霊とかそういうの苦手だって知ってるよね? 悪いけど、それだったら入らない!」
「そう。わかった。残念だけど、私と御手洗だけで活動するわね?」
 私は悲しいふりをした。
「あ、でもちょっと待って! 望美が、御手洗と二人きりのクラブって、もっと嫌だから! 私もやっぱ入る!」
 彩花はあたふたして私に言って来た。
 単純な性格を利用したとは言えずに、
「そう? 入ってくれるの? 有り難う」
 そう言って微笑んだ。
(性格悪いな、私)
 私はそう思った。
「安東さん、本当に良いのかい?」
 私より先に、御手洗が、彩花に聞いた。
「うん。考えてみたら、なんか秘密めいた感じがするもの」
 ブログなど見ずに、彩花は言う。
「三人だけの不定期活動のクラブ、決定ね。リーダーは、御手洗にしよう」
「え? 僕? それはまた何故?」