泣きたくない


でも涙はボロボロと思いとは裏腹にこ
ぼれ落ちる


笹原くんがふいにこっちを見た


…ッ


見られた


「ちょ…愛!まちなさい!!」


みくちゃんの声が響く


周りの人もみくちゃんの声に比例する
ようにザワザワと騒ぎ出す


視線が痛くて、なにより


笹原くんたちを見たくなくて………


私は無我夢中で走った


このまま酸欠で死ねたらいいのに


私はやっぱり


誰にも『愛』されない


馬鹿みたい…ッ