「やっぱりここなの?」


コクッと頷く


「どーしても?」


コクッコクッと二回頷く


「なにしても?」


「…うるさい、入るぞ」


そういい、入ったのはおばけ屋敷


「ひぇぇ…」


愛がちょっとおばけのかっこうした人
が出てくると驚くのが面白い


なんて反応みてたら


「ふぇっ怖…いよぉ…」


あー、泣き出しちまった


誰だよ、泣かせたやつ


俺だよ…


「…しゃーねぇ…」


そう言いながら俺は愛をスッポリ抱き
しめた


「…こーすれば見えねぇだろ」


顔、赤くないよな


こんなに愛に緊張してるなんて


こんなに胸を高鳴らせてるなんて


こんなに愛しいと思うなんて


自分が馬鹿みたいで、


自分が愛に溺れてるって実感する


ただ、離したくない


いっそのことどこかに監禁して、俺だ
けのものにしたい…


それは流石にやんねぇけど