「…やめろっていってんの」


森山くんがこっちに近づいてきた


望くんが森山くんを見たときだった


ドン!


森山くんは力ずくで望くんを押した


一瞬望くんが倒れそうになったけどす
ぐに体制をたて直してなんとか倒れな
かった


「の、望く…ん大丈…」


望くんに駆け寄ろうとしたら森山くん
に腕を引っ張られた


怖い…森山くん……


怖いよ…


私の体は森山くんへ恐怖が増すのに比
例するようにガタガタ震えた


足に…力入んない


ぽてっ


その場に座り込んでしまった


森山と森山くんは違うって


改めて気づいた


森山…私どうすればいいの?


森山くんに引っ張られて立たされた


すると彼は私をお姫様抱っこした


「望…く…」


震えながらも声を振り絞った


でもそんな声をかきけすように森山く
んは走り出した