「言ったのに。今回 “も” 仕事の邪魔すんなって。おまけに殺しちゃって……。依頼内容は『捕まえて』だぞ」
「ニシシッ、生憎、俺様に頼まれたんじゃないんでねぇえっ。後の処理はテメェがやれよう?」
「へいへー。まったく、契約を結んだ関係なんだから少しぐらい主人の言うことを………っ」
刹那、男の首筋に悪魔の長いながい爪が当てられる。
僅かに滴る血、されど目前の悪魔の表情はまさに殺すことしか考えていない。
「誰が、誰の主人だって、ええ? 雑魚が思い上がってんじゃねーよシネ。確かに俺様とテメェで契約は結んだ、おお結んださ。
だがそれとこれとで、どうテメェが主人に繋がるよ?
忘れんじゃねえ、テメェが下僕で俺様が主人だ。喰らうぞ」
「……へいへー」
相変わらず間の抜けた返事に、悪魔もまた「チッ」と舌打ちをする。


