「なに」
「少し、小耳に挟んだ情報なのですが…」
「言いなさい」
「最近、“界隈”というチームが、動き出しているそうです」

蓮が告げた言葉に、美々はうーんと考え込む。



「あぁ、あのクスリとかに手を出している、最弱チームね」



「えぇ。その最弱チームです」
「最弱チームがなにをしたところで、私たちには勝てないんじゃないのかしら?」
首をこてん、と傾げ、蓮に問うと、蓮は少し困った顔をして、
「えぇ」
という。