―in 九蝶の溜まり場―――――

美々は、尻尾と耳を顕現させてから、溜まり場に入る。

「「「美々さん!!お疲れさまです!!!」」」


美々が溜まり場に入ってきたのを見た者たちは一斉に立ち上がり、ガバッと頭を下げる。

「お疲れさま。持ち場に戻りなさい」

手をふらふらと振ると、皆、それぞれ与えられている持ち場に戻っていく。




「美々さん」




奥のドアから出てきたのは、金髪で女の子に見間違えるほどの顔をした羽隅蓮(はすみ れん)。九蝶の副総長をしている。美々や、雛乃と一緒で、猫又という妖だ。