…が、今までとは比にならないくらい火力があったので、氷の盾が溶けていく。 「うそっ!?」 「今日は特別仕様になっているから、熱いわよ」 美々の言う通りらしく、凄い速さで氷の盾が溶けていく。奈々はこれから来るであろう痛みと熱さに身を硬くさせた。 ふわっ 肩を誰かに触られた感触がした。 と同時に、今まで溶けていっていた氷の盾がピキピキといいながら、分厚くなっていく。奈々は後ろを振り返る。 そこにいたのは―――