「大技を見せてもらったから、こちらも、大技を出しましょうかしら」



ふふっと、余裕の笑みを浮かべて、美々は手のひらを空に掲げる。





「溶けないでちょうだいね。…………………………火炎大蛇」





その一言で、空から、紅い、真っ赤で大きな蛇が降りてくる。炎で象られた蛇が。




「火炎」






ゴァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッ!!





今までと比べものにならないくらいの威力で炎が飛んでくる。



奈々は必死で両手を前に突き出し、氷の盾を創る。