キャーキャーキャーッ!!



周りのうるささをどこ吹く風のように受け流して優雅に歩く美々と、ニヤニヤしながら美々について行く奈々。
「わぁ〜、美々様、大人気♪」
「(ボソリ)…死になさい」
「……」
そんなやりとりをしながら、2人はAクラスにたどり着く。クラスを覗きこみながら、
「くーしき!」
と奈々が呼び掛ける。
「奈々ちゃん!美々!」
すると、Aクラスから、タタッと靴音を立てながら、ツインテールにして、腰まである黒髪をさらさらと揺らしながら、少女・見流亜紅織(みるあ くしき)が駆け寄ってくる。
「紅織、相変わらず可愛いわぁ〜」
紅織を見て、ほわほわと癒される奈々を横目に、
「紅織、シークレットルームに行きましょう?」
美々は紅織を特別部屋に誘う。
すると、嬉しそうに頬を紅潮させ、
「うんっ!」
と紅織が頷く。