―in シークレットルーム―
パタン。
と、扉が閉まった瞬間から始まる、美々からの威力抜群の睨み攻撃。
奈々は冷や汗をだらだらとかきながら、出来る限り縮こまる。
これから起こるだろう事態を危惧して、肩までのくるくるカールがふるふると揺れる。
―――――と。

「奈々。」
静かに。しかし、拒否が出来ないほどの圧力がある呼び掛け。
「は、はぃぃぃぃっ」
ふるふる。カールが揺れる。


「…はぁ。一言だけ言うわ。いい加減になさい」
「そ、それは、」
「あなたは、私と違って、純粋無垢なのに、無理矢理ギャルになって、男をとっかえひっかえして、なにがしたいの。それが出来たからといって、いい女になったわけじゃないんだからね?」
「ご、ごめんなさいぃぃ」


「さて、Sクラスに行くわよ」
「はーい。(腹黒い…)」
「なにか言ったかしら?(どす黒いオーラ+にっこり)」
「(ひぃぃぃっ)なんでもッ!!」
「そう。なら、いいのよ」
「(怖い怖い、腹黒美々さん怖い)」